初級コース(欧米輸入 転売編)3.仕入に向けて
Contents
Amazonにおけるカートボックスの考え方について
Amazon転売を攻略する上で、
『カートボックス』について深く理解することは
非常に重要な要素になります。
この章では、カートボックスについて
余ることなく解説させていただこうと思います。
ぜひじっくりご覧になってください。
カートボックスとは
Amazonでは同一商品を複数の出品者が出品する場合、
別々のページを作って販売するのではなくて、
一つのページ内で競合して販売する仕組みを取っています。
ちょうど以下の画像のような形ですね。
このページの場合、この商品の出品者は
43名いることになります。
43名が同じページ内で同じ商品を販売しているのです。
お客様はその中から好きな業者を指定して
商品を購入することができます。
ただ『好きな業者を指定して』というと少し語弊があります。
Amazonに相当詳しい人ならば上記のトップページから
以下の出品者一覧のページに進み、
そこで出品者のチョイスをすることができます。
しかし、実際はここまでしっかりみて購入をされる方は
まだまだ少ないのが現状です。
多くの場合、商品のトップページを見て、
その価格が妥当ならばそのままカートに商品を入れて
決済をしますよね。
この『商品のトップページ』のことを『カートボックス』と呼び、
ここに自分を表示させることを『カートボックスを取る』
と表現します。
イメージでいうと、Amazonで販売する場合
商品が横並びに並んでいるのではなく
コンビニのように縦に並んでいる状態になっているのです。
ですから、如何に一番手前に自分の商品を持ってくるか。
Amazonを攻略するためにはここがすごく重要なのです。
カートさえ取って入れば、競合が10人いようが100人いようが
自分の商品が売れていきます。
では、『カートを取る』ためには何をしたら良いのでしょうか?
カートボックスの選定方法
Amazonでは、出品商品ごとに複雑なアルゴリズムで
カートボックスに表示するセラーを選定しています。
まず初めにその算出方法を表にしましたので
それをご覧ください。
このようにいくつか項目があり、
その項目ごとにポイントをつけて
一番ポイントが高いセラーをカートに選んでいる。
と理解して良いと思います。
その中でも重要とされているのがまずは価格です。
当然ですが、安い価格の方がお客様に喜ばれますから
Amazonとしてもカートに表示したいわけです。
現在Amazonでは価格改定の他に
Amazonポイントをつけることによる還元もできるようになっています。
ですので、価格とポイントを考慮して一番安いセラーが
カートを取る可能性が高いと言えます。
また、同じぐらい重要なのが配送速度です。
『届くのが早い』はAmazonの代名詞ですから、
ここも非常に重要視されています。
ただ、ここに関してはこのマニュアルを読んで
物販をしようと思っている方にはあまり関係がないです。
Amazon転売では、FBAを利用して商品を販売します。
FBAを利用すると、Amazonが配送を代行するわけですから
理論上届く速度は最速になります。
そのため、FBAを利用している場合は
『配送速度』のポイントはマックスだと理解して結構です。
重要度がB以下の要素に関してはそこまで気にしなくて良いです。
真っ当に販売をしていれば、出品者ステータスが大きく
悪くなることもないでしょうし、
在庫数や販売実績のポイントはそこまで大きくないので
誤差の範囲です。
(もちろん、ここまでちゃんとやるとかなりカートが取れます)
ですので、基本的にはFBAを使っていて、
FBA利用者の中で最安の値段をつけていれば
カートボックスは取れるということですね。
リサーチをする際も、その価格を基準に
計算をして仕入れるかどうかを判断するわけです。
最初は色々と戸惑うかもしれませんが、
慣れてしまうとこんなにわかりやすい仕組みはありません。
無駄な価格崩壊は避けよう
『最安値にするのがカートを取る方法』だと解説しましたが
必ずしもすべての出品者の中で最安値を目指す必要はありません。
というのも、競合全員がカートを取りたい。
と思っているわけですから、
自分が最安値を更新すれば、当たり前のようにそれを
再更新される可能性があるからです。
これが繰り返されてしまうと、
思っていた以上に大きな値下げ合戦になってしまい
引くに引けなくなって赤字になってしまった。
ということにもなりかねません。
ですから、僕がお伝えしたいのは
『常にカートを取れる位置にいること』
であり『カートを独占する』ことではないのです。
確かに、自分だけ最高ポイントをキープしていれば
カートを独占することができるかもしれません。
しかし、競合も同じことを考えていたらその争いは続きます。
ですから、ある意味お互いが妥協点を見つけて
そこで落ち着くのが望ましいのです。
実際、全く同じ条件で競合が存在している場合は
順番にカートが回ってくるようになっています。
例えばAという商品に4名の出品者がいたとします。
すべてFBAを利用している出品者です。
出品者Aは2000円
出品者Bも2000円
出品者Cは2050円
出品者Dは2400円
という感じで値付けをしているとしましょう。
色々な要素でズレはありますが
だいたい上記の状態ですと
出品者Aは1日に10時間
出品者Bも1日に10時間
出品者Cは1日に4時間
出品者Dは0時間
カートを取得できる感じになります。
自分が一人だけポイントで優っていなくても
しっかりとカートを取ることができるのです。
ですからこの場合は2000円-2050円の範囲で
値付けをすると良い。ということですね。
間違っても欲を出して1900円とかで出すと、
競合もそれに合わせてきますので、
何も良いことがありません。
ベテランの人であればあるほど、
この辺りは理解しているのですが、
始めたばかりですと売れないのが不安だったりして
急いで値下げをしてしまったりします。
Amazonで起きている値下がりの多くは
こういったことが原因なのだと思います。
仕組みを理解していれば避けられることですから
ぜひしっかりと理解するようにしましょう。
いかがでしょうか。
Amazonにおける『カート』の重要性と
その仕組みについて理解していただけたと思います。
これを理解しないでいくらリサーチしても
あまり意味がないですから
100%理解するようにしてください。
詳しくなると、カートを取るテクニックだけで
まぁまぁ稼げたりもします^^
【重要】輸入ビジネスで仕入れない方が良い商品(輸入制限系・Amazon規制系)
大事な記事ですので必ず目を通しておいてください。
物を売るということは、それなりの責任がある商売です。
リスクをしっかりと把握していないと
『仕入れたけど販売できなかった』
『そもそも税関で止まってしまった』
『重篤な損失を抱えてしまった』
などのようなことになりかねません。
この記事では、輸入をするにあたって
仕入れを避けるべき商品に関して解説します。
しっかりとご理解いただけると幸いです^^
輸入制限系
まずは『輸入制限系』の商品です。
なんらかの法律によって、輸入自体が制限されている。
そのため、仕入れてしまうと税関で商品が止まり、
破棄することにもなりかねません。
許可を取ればもちろん仕入れができるのですが
始めたばかりの規模で許可を取って仕入れるメリットは
どこにもありませんので、避けることが懸命です。
薬事法
まずは『薬事法』関連の商品ですね。
平たく言えば薬ですから、規制はかなり厳しいです。
税関で没収される可能性もかなり高いですし、
仮に何かの間違えで輸入ができてしまっても
Amazonに出品すると高確率でアカウントに傷がつきます。
そもそも、人体に影響をあたえる商品ですから
何かあったときの責任は非常に重いです。
扱わないことをオススメします。
ちなみに、例としてはこんな商品です。
食品衛生法
食品を含む、経口接触の可能性がある商品全般に
『食品衛生法』が絡んできます。
食品自体はもちろんですが、
例えばキッチン用品や、水筒など
口につけて使用する商品にも関わりますので
その範囲はかなり広いです。
本来は『検疫』という検査をして
初めて輸入が許されるのですが
少量の仕入れの場合は普通に税関を通ってしまうことも多いです。
(知ってか知らずか、扱っている方が多いのはこういう理由です)
特に、子供用のおしゃぶりなどのベビー系になると
さらにチェックが厳しくなります。
最初、数個仕入れたときは何も言われなかったけど
その後大量に仕入れたら全部破棄された。
なんてことも稀に聞きますね。
例としては以下のような商品です。
武器・銃器
武器そのものも当然なのですが、
武器を補助する役割の商品も税関で止まります。
最近ですと一部で話題になったのがこの商品。
アメリカでは実銃のホルスターとして販売されていますが
日本では実銃は法律で禁止されていますので
サバイバルゲームなどに使います。
それでも、元々が武器としての用途なので
かなり厳しくチェックされます。
まず税関を通らないと思ってください。
ちなみに、武器として制限されているかは
はっきりとわかりませんが、
このようなおもちゃも止まることが多々あります。
ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)
懐かしい響きです。青春を思い出しますね笑
ワシントン条約では特定の動物に対して
国際間の輸送を厳しく制限しています。
例を挙げると・・・
・漢方やお酒類(クマ・トラ・コブラ)
・革製品(ワニ・ヘビ・トカゲ)
・はく製(カメ・ワニ・タカ)
・生きている動物
・生きている植物
・象牙、亀の甲羅、孔雀の羽
などが制限されています。
詳しくは経済産業省のHPをご覧ください。
この中で、個人の輸入に影響がありそうなのは
『革製品』『象牙』
などでしょうか。
動物そのものを輸入する人はいないだろうし、
漢方などもないでしょうから、
その辺りが気をつけるべきジャンルになります。
仕入れたいけど、ワシントン条約に抵触するかわからない。
という際はジェトロなどに確認してみましょう。
確実な答えが出るかはわかりませんが
アドバイスをくれるはずです。
日本の法律系
次に、税関は通るけれども
そもそも日本の法律で販売が制限されている物を紹介します。
グレーゾーンということで扱っている方も多いですが
本来はダメです。
(各自自己責任で判断をしてください)
電波法
まずは電波法です。
電波法に関しては意味などを解説した記事がありますので
こちらをご参考ください。
Amazonで販売するリスクに関してですが、
電波法に抵触するBluetooth製品などを扱っていると、
Amazonから急にページが消されることなどがあります。
これが原因で、アカウントが止まった。
という話は聞いたことはありませんので
そこまでのペナルティはないのですが
いきなり該当商品が販売できなくなる。
ということはあり得ますので覚えておきましょう。
こんな商品なども
実は電波法に抵触しています。
電気用品安全法
『PSEマーク』を取得せずに
電気用品法に抵触する商品を販売すると
完全に違法となります。
詳しくは以下の記事で解説しています。
わかりやすくざっくりと基準を書くとしたら
・コンセントに繋ぐプラグがついている家電製品
・リチウムイオンバッテリーを使用している家電製品
これらがPSEの対象商品になります。
逆に
・USB給電の製品
・イヤホン、ヘッドフォン
・マウス、キーボード
・スマートフォン
この辺りはPSE対象外の商品となります。
(例外もありますが)
この『PSEマーク』は国際基準ではなくて
日本独自の基準となりますので、
基本的に海外製品は認証されていないと思ってください。
仮にマークが製品についていたりしても
無許可だったりすることもありますので
(特に中国輸入では注意!!)
しっかりと注意するようにしましょう。
こちらの商品なんかもおそらくPSEマークがないので
危険と考えるべきでしょう。
Amazonの制限系
輸入や日本の法律とは関係なしに、
Amazonが独自に制限をかけているジャンルが存在します。
もちろん、ここまで紹介してきた
法律などに抵触する商品の販売は全て
Amazonでも制限していると思ってください。
(中にはなぁなぁになっているジャンルもあるにはありますが)
こちらの記事で詳しく解説していますので、
どうぞご確認ください。
Amazon.co.jpの出品制限まとめ(最終更新2017年9月)
以上です。
いかがでしたでしょうか?
「こんなに禁止商品があると、仕入れができないのでは」
とお思いの方もいらっしゃるかと思います。
でも安心してください。
これらの商品を全く取り扱わなくても
仕入れられる商品は星の数ほどあります。
(だから稼いでいる人がいるわけで)
こういうことを言い訳にするのか、
もしくは参入障壁だとポジティブに捉えるのか。
これは心の持ちよう次第です。
ぜひ前向きに捉えて、
クリーンな販売を心がけてくださいね!
アンダーバリュー(過少申告)について【欧米輸入・中国輸入・輸出】
ブログタイトルを見て『どきっ』とした方!
アンダーバリューは絶対にダメなので、辞めましょう。
また、知らずにやってしまっている方もいると思います。
ということで、本記事では『アンダーバリュー』について
まとめてみたいと思います。
ぜひ参考にしてください。
アンダーバリューとは
アンダーバリューとは
貿易における不正取引の一つ。 関税の支払いを安く抑えるために、 輸入通関時におけるインボイスの単価・金額などを 取引上の金額よりも安く表示させ 後日実際の取引上の金額で送金すること。 一種の脱税であるため刑事罰の対象となる |
とWikipediaには書かれています。
輸入、輸出時には必ず『通関作業』が発生します。
その際に、関税などの計算をする必要があるのですが、
そのために、通関する商品の価格が分かっていないといけません。
それを提示するためにインボイスがあるわけですが、
この書面上の価格を改ざんして安く見積もると、
本来かかるはずの関税より、安い関税が算出されます。
(関税の細かいことに関しては以下の記事で)
これは節税ではなくて、
完全なる脱税です。
ペナルティに関しては後述しますが、
要は犯罪行為になってしまうのです。
分かってやっている人はもうしょうがないので良いですが、
ここまで深刻なものだと理解せずに
軽い気持ちでアンダーバリューをしている方も
いらっしゃると思います。
ぜひこの記事で理解を深めていただけたらと
切に願います。
アンダーバリューが見つかる理由
普通に考えてみると、
アンダーバリューをしても簡単には
バレないような気がしますよね?
いちいち、商品の価格を仕入れ元に問い合わせないだろうし、
こちらの支払明細を勝手に見ることもできないですし。
やっている人も多いみたいだし、
これって実際は大丈夫なんじゃないか?
甘いです。
甘すぎます。
悪いことをしたら、バレると思った方が良いです。
まず、たまたま税務調査に入られた場合、
輸出入業でしたらまず初めに疑われるのは
アンダーバリューです。
税務調査の場合は、基本的にすべての資料を
提出する義務がありますので、
支払明細と、通関時の資料を見比べられたら
確実にアンダーバリューが露見します。
難を逃れることはありません。
まぁ、これは当たり前ですね。
しかし、もっと言うと
『アンダーバリューをしているから
税務調査に入られてしまう』
と言うケースもおおいにあり得ます。
税関では、通関した商品の種類や価格を
一元管理するシステムを使っています。
日本全国のデータを一箇所に集めて
管理しているわけです。
ですから、
『この商品の相場はいくら』
『これ系の商品は大体いくら』
このような『基準(レンジ)』が設けられているのです。
この基準を大きく外れた価格の商品を
『レンジアウト』と呼び、
あまりにも乖離がある場合は税関職員から
確認の電話が来ることもあります。
その際に明確な回答ができない、
そしてそれがある程度積み重なると
ほぼ確実に税務調査が入るわけです。
入った後は先ほどの通りです。
この辺りのシステムは『国の収入を確保するもの』
ですから、そんなに大雑把なものではなく、
よくないものはバレると思った方が良いです。
アンダーバリューのペナルティ
では、アンダーバリューが露見すると、
どんなペナルティーがあるのでしょうか?
冒頭にも書きましたがアンダーバリューは犯罪行為であり、
犯した者は刑事罰に問われます。
考えうる懲罰はいくつかありますので、
紹介をしていきます。
過少申告加算税
前提として、申告していなかった分の税金は払います。
その上で『懲罰』が課せられます。
過少申告加算税の場合は
増差税額×10~15%
の支払いを求められます。
(増差税額とは、申告漏れ修正後の税金と
元々の税金との差の金額です)
これだけでも厳しい懲罰ですが、
過少申告加算税が適応されるのは
『故意ではなく、うっかりミスや見解の違い』
であると判断された場合です。
重加算税
うっかりミスではなくて『故意』だと判断された場合は
『重加算税』が適応されます。
重加算税の税率は
増差税額×35%
と非常に厳しい懲罰になっています。
アンダーバリューの場合はその性質上、
重加算税が適応されてもおかしくない不法行為です。
延滞税
申告をしてから、アンダーバリューが露見するまでの間、
本来は払うべきだった税額を『払っていなかった』
と判断されてしまいます。
そのため、その分の延滞税を請求される可能性もあります。
延滞税の計算方法は
納付期限から2ヶ月の間→年率7.3%
納付期限から2ヶ月以上→年率14.6%
と、ヤミ金もびっくりな年率になっています。
ここに重加算税が乗って来ると、
本来払うべきだった税金の倍以上の価格を
請求されることもあり得ます。
そのため、脱税が発覚して、
税金が払えずに潰れる企業が後を絶ちません。
ブラックリスト入り
当たり前ですが、アンダーバリューをしていた事実は
税関のデータベースに残ってしまいます。
すると、その後の通関などが以上に厳しくなったり
時間が一般と比べて長くかかったりすることになります。
一度バレてしまうと、
輸出入で生計を立てるのは難しくなるかもしれません。
欧米輸入におけるアンダーバリュー
欧米輸入をしている多くの方は(8割ぐらいかな?)
転送会社を利用していると思います。
MyUSが一番多いですから、それを例えに出します。
商品がMyUSに到着すると、
頻繁にその商品の価格の入力を求められます。
ここで、本来よりも低い金額を入力すると、
その時点でアンダーバリューです。
MyUSとしてもそれを見過ごすと
輸出者としての資格を問われてしまうので
以上な数値の場合は確認をしてきますよね。
『この価格が本当に正しいか、資料を送ってくれ』と。
人によっては、その資料すら自分で偽造して
通してしまうケースもあるみたいです。
これは明らかに『故意』のアンダーバリューですから
とても悪質です。
多分、MyUSにバレたらアカウントを永久凍結されます。
確かに、少しは関税が安くなるかもしれませんが、
絶対に辞めましょう。
また、直取引などで転送会社を通さずに
クーリエを利用して日本に直送している方もいらっしゃいます。
その場合も、先方に
『少しインボイスの価格を安くしてくれない?』
と依頼をしたら立派なアンダーバリューです。
これも完全に故意ですね。
税務調査が入ったらメールやチャットも
洗いざらい確認されますので、
『悪質』とみなされるでしょう。
中国輸入におけるアンダーバリュー
中国輸入におけるアンダーバリューは少し厄介です。
中国の商品は、基本的に日本から直接購入することができません。
そのため、代行会社や、現地パートナーさんを雇い、
買い付けから代行してもらいます。
多くの場合、そのまま納品までしてもらいますので、
Amazonの倉庫に商品が到着するまで、
自分では通関手続きすらしないわけです。
良く
『中国輸入って関税が安くてお得だよね!』
みたいな話を聞くのですが、
そんなはずないですよね。
関税(消費税)は日本が定めているものですから、
どの国から仕入れたから安いとかはあり得ないのです。
ではなぜそのような話が出て来るのか。
実はですね。パートナーさんが勝手に
アンダーバリューをしているんですよ。
先方は良かれと思って、過少申告してくれているんですね。
不法行為に対する感覚が乏しいと言うか、
不法行為として認識していないのか、
親切心でアンダーバリューをしてくれていることが多いです。
こちらとしては良く調べないと気づきませんから
『なんか中国輸入は関税が安いぞ!!』
となってしまうわけです。
この状態になっている方、結構多いと思います。
脱税においては
『自分は知らなかった』
は通りません。
ちゃんと持っていくものは持って行かれます。
(おまけ付きで)
総取引額が数千万レベルになると、
一気に巨額の税金を請求されますので、
一発退場ということも十分にあり得ます。
中国輸入をしている方は、
必ずインボイスの価格と、実際の購入価格を比較し、
ズレがあったっ場合はパートナーさんと
感覚を共有するようにしてください。
輸出におけるアンダーバリュー
輸出の場合(主にBtoB)関税を払うのは相手側です。
ですので、直接的にこちらが脱税をするわけではないのですが
輸送する側にももちろん責任が発生します。
相手から
『ちょっとインボイスの価格を虚偽申告してくれない?』
とお願いされて、良い取引先だからと
軽い気持ちで応じてしまうと、犯罪の片棒を担いだことになります。
具体的には刑事罰として(虚偽申告罪が適応されます)
『5年以下の懲役、または500万円以下の罰金』
が課せられる可能性があります。
また、輸出の大事な収入源である
『消費税還付』の権利を剥奪されることもあります。
自分が脱税しているわけではないから。
という考え方も非常に危険だということを覚えておきましょう。
いかがでしたでしょうか?
大事なことなので、かなり厳しめに書きましたが
やらなければ良いだけです。
確かにこういうところに突っ込むと、
多少特できるかもしれません。
しかし、そんなところに頼ってビジネスをしているようでは
どっちにしろ長くは続かないでしょう。
正攻法でちゃんと利益を出すことを意識しないといけませんね。
参考になると幸いです^^