中級コース(欧米輸入 交渉、新規登録編)1.交渉を始める前に・・・
Contents
単純転売と交渉の違いやメリットデメリット【欧米輸入】
単純転売である程度利益が出せるようになったら
(最低でも10万円ぐらいですね)
さらに上位のビジネスモデルに取り組みたくなりますよね。
上位のビジネスモデルの中でも
一番ポピュラーなのは『交渉』じゃないでしょうか?
この記事では、そんな『単純転売』と『交渉』の違いについて
まとめたいと思います。
ぜひ、今後のビジネス選びに活かしてください^^
単純転売のメリット
まずは単純転売のメリットから見ていきましょう。
交渉の方が単純転売よりも上位のビジネスモデルとはいえ、
全ての面において優っているわけではありません。
単純転売にもかなりのメリットがあります。
ロットが小さい
まずはこれでしょうね。
単純転売の場合は、プラットフォームでそのまま仕入れをします。
つまり、ユーザーと同じ立ち位置で仕入れをするわけですから
基本的にはロットという概念がありません。
1つからでも商品を購入できますから、
非常にリスクが少ないです。
資金が乏しい状態の場合に単純転売が向いているのは
『ロットが小さい』メリットがあるからに他なりません。
多品種を同時進行で扱うことでリスクを分散し、
確実に利益を積み上げていくことができます。
結果が早く出る
おそらく、全物販ビジネスの中で
単純転売ほど結果が早く出るビジネスモデルはないでしょう。
交渉に関しては後述しますが、
余計な行程を途中に挟まない単純転売は
そのスピード感が大きなメリットです。
特に初心者時代は、まだ成功体験がないですから
結果が出るまでに時間がかかると
それだけでモチベーションに影響してしまいます。
単純転売の場合は輸入であれ、仕入れてから
2.3週間で結果が出ますので、
結果が出ずにモヤモヤする瞬間が少ないのです。
また、結果が出るのが早いということは
トライエラーの回転が早いと同義です。
仕入れ→販売→検証(反省)→仕入れ
のサイクルが高速でできますので
ビジネスの改善速度も非常に早いと言えるでしょう。
単純転売のデメリット
次に、単純転売のデメリットを確認しましょう。
おそらく、これらのデメリットがあるからこそ、
交渉などのビジネスモデルへの移行を考えるのだと思います。
逆に考えると、これらを改善できるのが交渉などの
ビジネスモデルだとも言えますね。
労働収入の典型
単純転売にも『ストック』の要素はないわけではありません。
(リピート仕入れできる商品を増やしていけば
だんだんリサーチが楽になっていきます)
しかし、限りなく労働収入に近いのは間違いなく、
月が変わればまた目標仕入れに向かって
せっせとリサーチをしなければいけないし
仮に、体調を崩して1ヶ月リサーチができなかったら
如実に売上が下がってしまいます。
本来、ビジネスは労働収入ではない方が良いとされます。
自分以外の『何か』が動くことで収益につながる。
最終的にはそのようなビジネスを目指すわけですが、
その第一段階である単純転売は第一段階であるがゆえ
超労働収入です。
この辺りがネックになって、
他のビジネスモデルを探す方が多いのだと思います。
発展性が薄い
単純転売はとてもシンプルなビジネスモデルです。
だからこそ、誰でも一定の結果が出せるのだし
大きな失敗にはならないメリットがあります。
しかし、シンプルだからこそ発展性があまりなく
天井が低い傾向があります。
僕は過去に単純転売で月に100万の利益を出したことがありますが
およそ人間らしい生活を全て捨てて、
修羅の如く作業をしてやっと達成した。
というレベルでしたので、単純転売オンリーで
200万とか300万を稼ぐ自信は皆無です。
能力が高い方ならばそれも可能なのでしょうけども、
一般的に『無理』と言い切ってしまっても良いと思います。
(外注化とかをしたら別ですが)
そもそも100万を継続するのも大変なので、
普通に考えたら6.70万ぐらいの利益を
安定して継続する。
ぐらいができる範囲かと思います。
それ以上を目指す場合は単純転売を拡大するよりも
他のビジネスモデルに挑戦した方が
よっぽど楽だし効率が良いです。
つまらない
シンプルだからこその弊害もあります。
僕は意外と単純転売は奥が深くってハマると面白いとは
思っているのですが、
実際にやることは超単純作業ですから、
おそらく『つまらない』と感じる方がほとんどでしょう。
この『つまらない』は結構厄介で
この感情だけでモチベーションが安定しないことが
意外に多いです。
一生懸命目標に向かって頑張っているときはまだ良いのですが
ある程度安定して、慣れも出てきた頃に一気に
この感情が湧いてきます。
そうなると他に刺激を求めたくなりますよね。
交渉のメリット
では、交渉のメリットについて解説していきましょう。
単純転売のメリットデメリットをひっくり返したのが
交渉のメリットデメリットになるのですが、
この辺りを理解して取り組むのとそうじゃないのでは
行動が変わりますので、ぜひ参考にしてください^^
積み上げ型のビジネスモデル
交渉とは言え、完全なストックモデルのビジネスではないのですが
単純転売に比べるとよっぽど積み上げ型のビジネスです。
プラットフォームから直接仕入れをするスタイルでは
仮に補充できるような良い商品を見つけても
その商品を1年売り続けることは難しく、
多くは短期間で仕入れられなくなってしまいます。
一方交渉の場合は、転売に比べると比較的
仕入れが固いですから、
一旦仕入れルートを作ってしまえば
そのあとは安定して仕入れをすることができます。
これによって、今の労力が先々も残りやすくなりますので
『やればやるほど楽になる』状態が作りやすいです。
また、一度取引をしたショップなどであれば
2度目からはメールのやり取りでドカンと仕入れができますので
労力もかなり少なくなります。
商材も縦積みになりますので
商品管理が楽になるのも大きなメリットですね。
価格の競争力がある
当たり前の話ですが、
交渉をしてショップや卸と直接取引ができるようになれば
プラットフォームでそのまま購入するよりも
安価で仕入れができます。
つまり『価格の競争力』が強くなるわけですから
競合との戦いにおいても有利に事を運べます。
周りが値下がりでヒィヒィ言っているときに
同じ値段で売っているのにちゃんと利益が出ている。
みたいな状況も作れるのです。
(競合も交渉をしていた場合はその限りではないです。
普通にバッティングしてヒィヒィ言うこともあります笑)
物販の原則は
『安く仕入れて高く売る』
ですから、その半分を交渉によって実現できるのですね。
販路を広げることができる
単純転売の場合、そのビジネスモデルの都合上、
雑多な商品を横展開することになりますので
他販路展開が難しいです。
が、交渉の場合は一点集中型ですので
ある程度1ジャンルでまとまったラインナップができます。
そのため、他販路展開がやりやすいです。
リスクの分散のために、他販路展開は必須なのですが
(利益50〜考え始める方が多い傾向です)
そこへスムーズに展開できるのも交渉の強みです。
大きな発展性
交渉での取引での天井となる利益額って
いったいどのぐらいなんでしょうか?
このようなご質問をいただくことも多いのですが
理論的にはいくらでも行けると思います。
一口に『交渉』と言っても、やり方はたくさんありますから
そのモデルによって変わるとは思うのですが、
どんなやり方でも、100万ぐらいならば(利益で)
現実的に狙えると思います。
また、交渉から発展して代理店ビジネスや、
まだ日本にない商品のプロモーションなどに
着手していけば、
いよいよ天井は飛び抜けて高くなります。
僕が実際に聞いたことのある最高額で言いますと
月商で1億円。年商12億円です。
(もちろん会社組織です。一人ではありません。)
その方曰く
「これでもまだまだ弱小」
らしいので、そう言うことなのでしょう。
ステージは違いますが、
一応交渉の先にはそのような舞台も
用意されているのですよね。
交渉のデメリット
次に、交渉のデメリットを確認しましょう。
デメリットがないビジネスは存在しません。
デメリットがないビジネスの話を聞いたら詐欺だと思いましょう。
しっかりとデメリットを理解して、
ビジネスモデルを作っていくことが重要です。
ロットが大きい
わかりやすいデメリットはこれだと思います。
交渉の性質上、単品購入は難しく、
必ずある程度のロットで仕入れをすることになります。
そうでないと、卸す方にメリットが何もないですからね。
相手へメリットを提供する意味でも、
大量購入が戦略の一部になるのです。
ネットショップなどであれば5個10個から
交渉ができますが、
卸、メーカーと上流に行けばいくほど
要求されるMOQ(最低発注数量)が大きくなります。
一回の仕入れで50万、100万、となることも
少なくありません。
もちろん、それを避けて仕入れをすることも可能ですが
交渉で一気に利益を伸ばしたい、がっちり安定させたい
のような考えの場合は、どうしても上記のような
仕入れをせざるを得ません。
そのため、転売と比べても必要な資金が跳ね上がります。
ですから、融資を受けたりする必要が出てくるのですね。
最初は仕入れるのがすっごく怖いと思います^^
結果が出るまでが長い
単純転売と比べると、交渉を始めてから
結果が出るまでの速度がとても遅いです。
まず、交渉をしたからと言って必ず利益に繋がるかはわかりません。
交渉を1ヶ月続けたけど、一社も成約せずに徒労に終わってしまった。
なんてことも普通にありえるでしょう。
転売の場合は、商品が見つかれば少なからず
何かしらの結果が出るのですが、
交渉の場合はそもそも何も結果が出ないこともあり得ます。
そのため、結果が出ていない時間のモチベーションの
保ち方が結構重要だったりして、考え方がかなり違います。
(住宅の営業みたいな感じですよね。
月に1件取れていればトップセラーだけど
トップセラーですら月に29日は取れない。みたいな)
特に、初めて交渉を始めてから、初成約までの時間は
相当にしんどいと思います。
やっていれば絶対に取れるのですが
どうしても途中で疑ってしまったりするのですよね。
また、単純な輸送スキームも遅いことが多いです。
Amazonのように、購入したら即発送。
みたいなことはほとんどなくて、
購入依頼を出してから準備が始まり、
色々と手続きを経てやっと発送。
みたいなケースが多いです。
ひどい場合ですと、購入の指示を出してから
発送まで2ヶ月かかることもあります。
(これは極端ですが)
その意味でもキャッシュフロー的に結果が出るのが遅いため
転売以上にキャッシュコントロールのスキルが求められます
※縦積みをしていることも相まって、
単純転売と比べると資金の回収がかなり遅くなりがちです。
ある程度予測をして仕入れをしないと
一気に資金がショートするなんてことにもなりかねないので
シビアに判断することが重要です。
一点集中のため、トラブル時のダメージが大きい
在庫を積んで価格の競争力を得て、販売するため、
どうしても1商品ごとの仕入れ値が大きくなります。
単純転売の場合は多品種で仕入れを作っていきますので
仮に商品にダメージがあったり、販売できなくなっても
その被害は限定的なのですが、
交渉の場合は一発の仕入れが多い分、
何かトラブルが起きた時のダメージが大きいです。
実際に、数十万分ある商品を仕入れたけれど、
Amazonで制限がかかってしまい、
販売できなかった。
100個仕入れた商品が輸送時に
ほとんどダメージを受けて自宅に届いた。
などの話を聞いたこともあります。
デメリットというか、この規模で物販をするならば
あって当然なリスクですね。
Amazonの規約に対しての優位性
最後に補足のメリットをお伝えして、
この記事を終えたいと思います。
最近、Amazonにおいて、規約変更などで
『請求書のない仕入れ』に対しての
締め付けが若干厳しくなりました。
それでも、今のところは単純転売にも
そんなに影響のない状態で、
まだまだ転売は稼げるビジネスなのですが、
稀に請求書を求められて該当商品の
出品が一部停止してしまうことがあったりします。
その際に、商品の購入先の証明を出すのですが
Amazonやebayの購入証明では
認められないことがほとんどなのです。
交渉をしている場合、特に卸やメーカーからの
仕入れの場合は、しっかりとした請求書がありますから
仮にAmazonから仕入れを突っ込まれても
正当な主張をするだけで問題を取り除くことができます。
実際は、そこまでになるケースはそんなに多くないのですが
『いつ突っ込まれても大丈夫な仕入れをしている』こと自体が
精神安定剤としてかなり作用してくれますよね。
交渉で、上流から仕入れをしていくのには
このようなメリットもあります。
いかがでしたでしょうか?
細かく分ければもっとたくさんメリットデメリットがあるのですが
基本的な部分としてわかりやすいものを挙げました。
ビジネス選びの参考に、
今やっているビジネスのさらなる理解のために
この記事が少しでも活かされると幸いです!
交渉をする際の心構えや考え方【欧米輸入】
ビジネスにおいて『交渉』はとても重要です。
セールスも交渉だし、人を雇うのも形を変えた交渉です。
しかし、テクニックに偏重してしまうと
意外とうまくいかないもので、
本当に大事なのは心構えや考え方だったりします。
今回の記事では、欧米輸入の交渉をするにあたっての
心構えと考え方について解説します。
国も人種も違いますから、そのあたりも含めて書きますので
ぜひ参考にされてください^^
基本的に売り手は商品を販売したい
まず一番大事なことはこれですね。
海外の小売店や卸、メーカーに交渉すると聞くと
『すごく難易度が高いのではないか?』
と腰が引けてしまう方も多いはずです。
確かに、一筋縄ではいかないことも多いです。
メールを何十件と送っているのに
一件も成約しないことも普通にあり得ます。
しかし、大前提として理解しておきたいのが
『売り手は商品を販売したい』
ということです。
一方通行で自分のことばかり考えていると
意外と盲点になってしまう部分ですね。
売り手もビジネスをしているわけですから
絶対に在庫は販売したいはずなのです。
それが大前提。
もちろん、大きな規模のメーカーや卸だと
小規模なセラーには売りませんよと
高飛車な態度をとったりもするのですが
それでも本心は商品を販売したいのです。
僕は元営業職ですが、
トップセラーと契約が全然取れない人の違いを
何回も見てきました。
その違いで一番顕著だったのが
『契約が取れると思っているか否か』
だったんですよね。
トップセラーは契約は普通に取れると思っているし
お客様も商品を欲しがっていると心から思っています。
契約が取れない人はそもそも契約なんて取れないと思っているし
お客様も商品を欲しくないだろうと思っています。
真実はどちらかはあまり関係なくて、
前者の姿勢の方が契約が取れるのです。
ですから、
『相手は商品を販売したいはずだから
交渉がまとまらないはずがない』
ぐらいに思っておくのが、精神的に良いですし
この場合はそれは真実ですからね。
まずは
『売り手は商品を販売したい』
これをしっかりと覚えておきましょう。
WINWINを意識する
交渉ごとの基本ですね。
安く仕入れたい。
なるべく少量が良い。
あれもこれも欲しい。
配送方法はこれが良い。
自分本位の要求を突きつけるのは簡単ですが
あまりにわがまますぎると通る話も通りません。
あくまでもお互いビジネスでやっているわけですから、
こちらがメリットを受け取るならば、
相手にも相応のメリットを与えなくてはなりません。
詳しいテクニックは実際のメールテクニックの項で
解説しますので割愛しますが、
考え方として必ず『WINWIN』を意識しましょう。
基本的には交渉の際はこちらの方が企業規模が
小さい場合が多いでしょう。
ですから、金銭的にメリットを与えるのは難しいので
それ以外に時間や将来の展望などで
メリットを提示すると良いです。
良く言うのですが、交渉は恋愛と一緒です。
『この人と付き合いたい!』と思ったときに
我が我がでわがままに突進していったら
むしろ逆効果のこともあるじゃないですか。
ちゃんと相手のことを考えて、想像して、
喜んでくれることを繰り返して、
やっと土俵に立てる。そんな感じですよね。
(経験があまりないので知りませんが笑)
そのように考えると、送るメールなども
色々と試したいこと、改善したいことが出てくるはずです。
実際、交渉を長いことしていくとわかるのですが
最初はどんなに上手に交渉しても引き出せなかった条件を
数回取引をすることで先方から提案してくれることもあります。
(イメージでいうと、最初は10%オフでの取引だったのに
何回か取引すると向こうから急に20%オフで卸してあげるよ、
のように提示してくれることがあるのです!)
これも、行動を通じて先方にちゃんとメリットを
感じてもらえたからですね。
お互いが気持ちよく取引をするためには
どのようにしたら良いのか?
常にこれを考えることが大事です。
相手は人だということを理解する
これは交渉に限ったことではないのですが、
ネットビジネスでは特に意識をして欲しいことです。
ネットビジネスの場合、人と直接会わなくても
ビジネスが成立してしまいます。
それは素晴らしいメリットなのですが、
逆にその分人との繋がりが希薄になってしまう傾向があり
なんとなくこなしていると、
『画面の向こうに人がいる』ということを
忘れてしまったりします。
お客様も人だし、Amazonのサポートも人です。
同じように交渉相手も人なわけです。
当たり前のことを書いているように感じるかもしれませんが
これがなぁなぁになってしまっている方が
とても多く感じます。
(アフィリエイトとかだともっと顕著なのですが)
物販で言えば、多くの方は初めに単純転売から
ビジネスをスタートさせます。
それはとても効率の良いことではあるのですが、
数字とにらめっこになりがちな転売に慣れていくと
だんだんとそれが対人の商売だと見えづらくなります。
最初のうちは商品が売れると嬉しかったり、
評価をもらうともっと嬉しかったりしますが
その感情もどんどん薄れていきますよね?
この感覚を交渉にも当てはめてしまうとそれが
交渉時に滲み出てしまうため、上手くいかない傾向があります。
逆に、交渉がうまく言っている方はこの
『相手も人である』ことをしっかりと理解している傾向にあります。
交渉をする際には、なんとなく交渉するのではなく
画面の向こうに人がいて、
その人はどういう人で何を考えていて・・・
などのことをよくイメージすると良いです。
日本とは売り手の立場が違う
日本では
『お客様は神様だ』
という言葉があるぐらい、
顧客の方が立場が強い傾向があります。
(最近はだいぶ緩和されてきていますが)
その文化の中でみんな育っていますので
海外に交渉する際にもそのような感覚で
取り組んでしまうことが多いでしょう。
しかし、海外ではその感覚はあまり通用しません。
売り手と買い手の立場は同等で、
(というかちょっと売り手の方が強い)
同じ目線でビジネスをすることがほとんどです。
ですから、それを知らないで交渉をしてしまうと
相手の立場の強さに面食らってしまうことも
あると思います。
(欧米の飲食店に行くと、すごくそれを感じますよね笑
日本すげーってなります)
ただこれは、相手が偉そうにしている。
とかではなくて、海外ではそれが当たり前なだけです。
この感覚になれることができないと
色々な部分で軋轢が生まれてしまう可能性があります。
ですから、海外では売り手の立場が強い。
ことを意識して交渉すると良いです。
しばらく交渉をしていれば自然とその価値観には
慣れることができます。
メールに対する感覚が違う
日本では取引先にメールを送る際には
できるだけ丁寧に送ることが求められます。
今でこそ、簡略化されてきましたが、
昔のメールテクニックの本にはメールの文頭に
必ず『最近○○ですが、いかがお過ごしでしょうか?』
のような枕詞を入れましょうと、書かれていたりします。
もちろん、相手を気遣ってメールの文面を作るのは重要ですが、
考え方を変えれば、メールは相手の時間を奪うツールですから
ある意味無駄にメールが長いのはむしろ相手にとって
迷惑以外の何物でもなかったりします。
そして、海外の方ほど、このような考えを持っています。
ですので、基本的にはだらだらとメールを書くのではなく
要件が明確にわかるメールを送った方が良いです。
仲良くなればその限りではないのですが、
特に最初の接触や、2度目のコンタクトなどでは
これを十分に意識してください。
過去に自分自身で、メールの返信率を検証したことがありますが
枕詞をつけてメールを送った場合と、
要件のみでメールを送った場合では、
メールの返信数に1.6倍の開きがありました。
(要件のみの方が返信が多かったです)
更に言えば、日本では『メールを無視する』ということは
よっぽどのことがない限りありえません。
(この辺りも最近変わってきていますが)
ですが、海外の場合は必要のないメールには
断りの返信も入れずに無視するのが普通です。
なので、できるだけ読んでもらえるようにシンプルな
メールを心がけることと、
返信がこなくてもいちいち落ち込まないようにしましょう。
無視で落ち込んでいたら心がいくつあっても足りません笑
交渉相手は
『メールを開いてくれない』
『メールを読んでくれない』
『メールに返信をくれない』
という前提で、どのようなメールを送るのかを
考えると返信率がぐっと高まると思います。
いかがでしたでしょうか?
こうして記事を書いておいてなんですが、
このような心構えや感覚は、実際に交渉をしていれば
経験として勝手に身につきます。
なので、フラットに交渉を始めてしまっても
実際は何も問題ないのですが、
ある程度考え方を知っている状態でスタートすれば
多少はスムーズに進められると思いますので
それぐらいの意味で参考にしてください^^
最初はちょっと怖さとかがあると思いますが、
なれてしまえばなんでもないですからね。
ぜひ参考にしてください!
単純転売マインドから脱却しよう【欧米輸入の交渉】
交渉に取り組む方の多くが、
一番初めは単純転売からスタートしていると思います。
そこである程度結果を出すことができたので
交渉にチャレンジしよう!という流れがほとんどではないでしょうか?
その流れの場合、一つだけ障害になってしまうポイントがあります。
それが
『単純転売で上手くいくためのマインドが
必ずしも交渉でうまくいくそれとは同じではない』
というものです。
この記事ではそんな
『転売と交渉のマインドの違い』
について解説しようと思います。
単純転売と交渉の違い
まず、いくつか代表的な転売と交渉の違いについて
解説させていただきます。
売上を作るための商品数が違う
例えば、単純転売で10万円の利益を得ようと思ったら
そうですね。商品種類でいうと最低でも30種ぐらいは
必要ですよね。
単価によっては50種、100種と必要なケースもあります。
このように横展開になるのが単純転売の特徴で、
それがリスクの分散になるメリットでもあります。
一方、交渉の場合は基本的には縦展開です。
有力な商品の交渉が取れたら、その商品を
10個、20個、30個単位で購入していきます。
(ものによっては100個、200個)
そのため、場合によっては一商品。
多かったとしても三商品、五商品で
10万円の利益を達成できることが多いです。
そのため、1ヶ月に一商品ずつでも商品を追加していければ
1年で50万の利益を達成することも難しくありません。
これは転売には全くない感覚ですよね。
結果が出るまでのスパンが違う
輸入転売の場合、商品の仕入れをしてから
最短で二週間後ぐらいには商品が売れます。
言い換えると、今日したトライの結果を
二週間後には手に入れることができるわけです。
このサイクルが比較的早いので、
失敗するにしても成功するにしても
早めにその情報を得ることができて、
次のトライに活かすことができます。
一方、交渉の場合は商品選定をしてから
まずは取引先との交渉をしないといけません。
交渉が成約したら今度は支払いなどの条件を詰めて
やっと商品を購入することができます。
多くの場合は、それから荷物の準備が始まりますので
転売と比べて購入してから日本に荷物が届くまでの時間も
長くなります。
また、その商品を新規登録する場合は、
商品が到着してから写真撮りやページ作りを行い、
広告を回して初めて商品が売れます。
少なく見積もっても、
『この商品を売りたい!』と決めてから
一ヶ月ほどは商品を販売することができません。
そのため、トライエラーのサイクルが長くなりますから
転売と比べると改善をするポイントが少なくなります。
当然、キャッシュフローも重くなりますから
転売とは全く違った感覚を持つ必要があります。
データが確認できないことがある
転売の場合は、あらかじめ商品の売れ行きや価格変動のデータを見て
ほぼ確実な情報を収集してから仕入れができます。
これは最大のメリットですね。
ですから、大きな失敗も少なく、
つまづくことがないまま売上を伸ばしていきやすいのです。
一方、交渉の場合は、
まず第一に縦積みをするわけですから
一瞬のデータだけではなく時間経過を考慮した
売れ行きや価格変動の予想をしなくてはいけません。
ある程度までは詰められたとしても、
株などと同じように未来のことを完全に予想することはできません。
そのため、最初はテスト仕入れなどをして確認を重ね
情報を集めてから徐々にロットを増やすことが必要だったりします。
また、新規登録などを絡める場合は、
そもそもその商品のデータがないところからスタートします。
類似品の売れ行きや、市場の売上規模などを
総合的に判断して仕入れをするわけですが、
転売と比べるとかなり不確定な情報のまま仕入れをすることは
避けられないですよね。
100%の確信を得ることはできない
と、いう具合に転売と交渉では大きな違いがあります。
その中でも一番意識すべきなのは
『100%の確信を得ることはできない』
です。
転売の場合は、仕入れ前にほぼ100%の確信を持って
仕入れることができます。
売れているデータもしっかりと把握できるし、
競合の数の増減も確認できます。
また、大量に商品を仕入れるわけではないので
予測するのはせいぜいその先一ヶ月程度のスパンで良いわけです。
みなさん、まずは転売で結果を出そうと頑張ってきたわけですから
この『転売マインド』が染み付いてしまっています。
(悪いことではないです)
そのマインドのまま、交渉に取り組んでしまうと
どういうことが起きるか?
前述した通り、交渉の場合は100%に近い確信を持って
商品を仕入れることが転売に比べて難しいので、
いっぱいリサーチをしても確証を得られる商品がない
↓
全然交渉の商品が見つからない!!
となるのです。
すでに交渉をしている方は、
きっと始めた頃にそういう時期があったと思います。
転売と交渉では必要なマインドが違うことを意識しよう
ですので、交渉を始める際には、
『転売のマインドと切り離して考える』
ことがすごく重要です。
それはキャッシュフローとか、仕入れの数とかでも
同じことが言えるのですが、
商品選定の段階からすでに始まっていますよ。ということですね。
言い方が少し難しいのですが、
交渉の商品選定は転売に比べて
『緩く』
て良いです。
雑とは違いますよ。
ちゃんと調査するし、思考もします。
しかし、ガチガチになるまで詰める必要はないですし
ある程度は遊びを持って商品選定をして良いです。
転売の場合は、仕入れて売るだけですから
技術介入の要素はほとんどないですが、
交渉の場合は、商品選定をしてから
・どう交渉するか?
・どう仕入れをするか?
・どう輸送をするか?
・どう販売をするか?
などで差別化を測ることができます。
そういう意味で、視野を少し広げて、
気持ち的にもおおらかな感じで商品選定をすると良いです。
実際、交渉を始めた際に
「どうも商品が見つからない」
というご質問をいただくことが多いです。
そんなときに、
「思い切って自身の好きな商品を探して
それを交渉しても良いですよ!」
とアドバイスしたりするのですが、
これが結構効果的だったりするんですね。
遠回しに「もっと緩くて良いよ」と言っているわけです。
ある程度交渉の経験がたまれば、
商品選定でつまづくことはなくなるのですが
(本当に経験って大事です)
最初のうちは、この記事で書いたことを意識してもらうと
良いかもしれません^^
ぜひ参考にしてください!