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中級コース(欧米輸入 交渉、新規登録編)3.新規登録(新規カタログ作成)④

2018年11月 Amazonスポンサープロダクトの変更点について

 

先日、Amazonの広告の仕組みが若干変わりました。
今回はそれについてまとめてみます。

ぜひ参考にしてください^^

Amazonよりスポンサープロダクト仕様変更の連絡

11月21日に以下のようなメールが届きました。

スポンサープロダクト広告に
新しいターゲティング機能が追加され、
出品者様の広告と類似性がある商品や
検索結果を見ている購入者にリーチしやすくなりました。▼マニュアルターゲティングの追加機能キーワードターゲティングに加えて、
プロダクトターゲティングが可能になりました。プロダクトターゲティングを使えば、
広告する商品と類似性がある商品詳細ページや
検索結果を見ている購入者にリーチしやすくなります。

ASINもしくはカテゴリ単位のターゲティングに、
ブランド、カスタマーレビューの星の数、
価格帯の絞り込みを組み合わせることもできます。

 

▼オートターゲティングの追加機能

オートターゲティングでは引き続き、
キーワードと商品をベースに広告の
自動ターゲティングを行います。

今回4つのターゲティング設定が
キャンペーンマネージャーに導入され、
求める成果や効率を満たすための
調整がしやすくなりました。

4つのターゲティング設定は
新しく作成したキャンペーン
または広告グループにてご利用いただけます。

 

まだまだ検証中ではありますが、
個人的には大きな変更だと思っていて
(良い意味で)
ここは押さえておくべきです。

それでは各変更点を確認していきましょう。

オートターゲティングの変更点

今回の変更に関しては
マニュアルターゲティングの方が大幅に変わっていて
オートは些細な変更なのですが
検証してみないとわからないものの、
それなりに大きな変更点だと思います。

具体的には、オートで広告を回す際の
『広告露出の設定』が細かくできるようになりました。

この設定は21日に広告の仕組みが変更になった『後に』
設定した広告だけに適応されます。

では、実際にどのような機能か確認してみましょう。
(1から説明すると膨大な量になり見辛いので
基本的なところは省きます。)

新しく広告グループを作り、
その広告グループのキャンペーンマネージャーを開くと
以下のように過去にはなかった項目が追加されています。
(キャンペーンじゃなくて、広告グループの画面です)

こちらをクリックすると以下のような
画面になります。

オートで広告を回す際に、
『どのレベルで』ワードを拾ってくるのか?
についての詳細設定ができるようになった。
そういうことですね。

まだまだ検証が必要ですが、
各項目について解説します。(後日手直しするかも)

まず『ほぼ一致』『大まかな一致』についてですね。
これはキーワードに対する出稿に関わる要素です。

広告使っている方なら、なんとなくこの時点で
理解できると思いますが、
『どれだけ曖昧に広告を出稿するか?』
の設定になります。

当然ですが『ほぼ一致』の方が広告が回りません。
その分、顧客の需要と、広告結果が一致しやすいので
CVのアップが期待できます。

一方『大まかな一致』の場合はより広告が回りやすくなりますが
当然成約率は下がり、ACOSが悪くなります。

まだなんとも言えませんが、
『プラスでの販売』が目的なら『ほぼ一致』
『データ取り』が目的なら『大まかな一致』
と使い分けることができる気がしますね。

次に『補完』『代替商品』について。

こちらはおそらく先ほどのキーワードに対する設定とは違って
お互いがバッティングしてしまうような設定ではないです。

『補完』に関しては広告をかけている商品の
機能を補完するような商品ページのSPに表示される設定。

例えば、包丁を販売していたらまな板がそれに当たります。

『代替商品』に関しては、類似品ページに
広告出稿される設定、ですね。

こちらは包丁を販売していたら、別の包丁がそれに当たります。

これらを『有効』『停止』で分けて設定ができるのが
今回の変更点です。

ですから『ほぼ一致』と『大まかな一致』は
どちらかだけ設定するのが良さそうで、
『補完』と『代替商品』は状況に応じて
どちらかだけ設定するか、両方か、どちらも設定しないか。
が選べます。

特に後者に関してはうまく設定すれば広告効果が
上がりそうな気がしています。

この辺りは結果が出たらまたシェアします。

以上がオートの変更点です。

マニュアルターゲティングの変更点(プロダクトターゲティング)

より大事なのはこちらです。
今まで、この部分に不満があった方って多いんじゃないかな。

もともと、マニュアルターゲティングでは
『キーワード』の設定しかできませんでした。

なのに、オートでは関連商品の広告が回っている。

ちなみに、関連商品広告とは商品ページの
この部分のやつです。

ここに表示されているのに、
マニュアルでは意図して設定することができなかったんですよね。

しかも、商品ページの広告が意外と効果高かったりして
どうしたもんか・・・と悩んでいた人、多いはず。

それができるようになったよ!ってことですね。

では、具体的にやり方を確認しましょう。

まずはいつも通り、キャンペーンの作成画面を開きます。
マニュアルターゲティングを選択します。
すると選択できる項目が1つ増えています。
(商品の指定の下の欄です)

『商品ターゲティング』を選択すると、
ターゲティング対象の選択項目が表示されます。
(今回はあるサプリメント商品を選択しました。)

初期状態では推奨カテゴリーが表示されています。
今回の場合『サプリメント・ビタミン』『酵素サプリメント』
のように、元商品に関連するカテゴリーが表示されています。

『ターゲット』をクリックすることで
該当カテゴリーが選択され、
そのカテゴリーの関連広告に表示されるようになります。

カテゴリーごとに広告費を設定できるのも嬉しいですね。

また、推奨カテゴリー以外にも設定が可能です。

『検索』をクリックすると以下のような画面になり、
好きなカテゴリーに広告出稿をすることができます。

更に!
すごいのは絞込み機能があること。

右側にある『絞り込み』のリンクをクリックすると
以下のような項目が表示されます。

『ブランド』ではかなり細かく商品のブランドを選べます。
『価格帯』や『レビューの数』でも絞り込みが可能です。

ここを精査して広告出稿をすることで、
かなり効果の高い広告運用が可能になると思います。

特に、価格帯を設定できるのはありがたいですね。
価格帯はそのまま顧客層とマッチしますので、
1500円の類似商品を見ているお客様に
10000円の自社製品の広告出してもあまり効果ないですからね。
ここはすごく大事。

また、レビューの数も面白いです。
あえてレビューが悪い商品に広告を出して
レビューの良い自社製品をぶつける。
みたいな方法も普通にうまくいきそうです。

好きな項目を調整して『ターゲット』をクリックするだけで
設定は終わりなので、簡単なのもgoodです。

また、個別商品への出稿も設定できます。

『推奨』の項目では類似品などが表示されており
『検索』の項目ではASINなどで指定の商品を選択できます。

『リストを入力』の項目では、
ASINをカンマ区切りで登録することで
一括登録が可能です。

どこかからデータを引っ張ってきて
一括で登録することもできます。

まぁどちらかというと、
個別商品よりはカテゴリーに出稿するのが
効果ありだと思いますね。

データも取りやすいはずです。

以上の方法で選択をしましたら
選択したそれぞれに広告予算を割り振って操作は終了です。

簡単ですよね。
その他は今までと同じ操作方法です。

以上です。

これから色々と検証をしますので
面白い使い方など見つかりましたら
シェアします。

ぜひ、皆さんも積極的に利用してみてください^^
これじゃあまるでAmazonの回し者だな。

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Amazonスポンサープロダクトにおける広告単価と成約率の関係【時短セミナー書き起こし】

 

お疲れ様です。
『Amazonスポンサープロダクトにおける広告単価と成約率の関係』について。

個人的には広告が一定以上の効果を産む時代は近いうちに終わると予見していますが
少なくとも2、3年は、特にAmazonスポンサープロダクトのように
プラットフォーム内で運用される広告に関しては
今まで通り、販売において非常に重要な役割を担うことは間違いありません。

今回もできるかぎり圧縮したバージョンでお届けしますので、
ぜひ日々の広告ライフにお役立てください。

 

まず初めに、念のためスポンサープロダクトの簡単な仕組みについて説明します。

スポンサープロダクトでは、広告単価はキーワードごとに設定されます。

例えば鹿児島インフィニティという名称の鹿児島の黒豚を例にとって考えると、
鹿児島インフィニティを構成するワードは

『豚肉』
『黒豚』
『鹿児島』
『鹿児島インフィニティ』

このようなものになりますね。

このワードごとそれぞれに広告単価が個別に設定されているわけです。

そして、広告単価は入札によって決定されます。

例えば豚肉というワードに関していえば、
外国産の豚肉を扱っている出品者も広告出稿する可能性があるし、
東京Xを扱っている出品者も広告出稿する可能性があります。

それぞれ、入札額を設定し、一番高い額を入札した出品者の商品が
広告の一番目立つところに表示される。簡単に言うとそんな流れになっています。

と言うことで、当然ですが定義が広いワードの方が広告単価が高くなります

今回の場合ですと『豚肉』に関わる商品は数多くありますので、
そのワードに入札したい出品者が多いと考えられるため
広告単価は上がりやすいですね。

一方、『鹿児島インフィニティ』と言うワードに関しては、
鹿児島インフィニティを扱っている出品者しか入札することがないワードですから
入札数は少なく、広告単価は上がりづらいと考えられます。

これが、ワードによって広告単価が大きく変化する一因です。

実はこの部分に広告を理解する上で非常に重要なヒントが眠っています。

では、同じケースを成約率の観点から考えてみましょう。

『豚肉』と検索した顧客がいるとします。
その顧客が豚肉と検索し、現れた検索結果から鹿児島インフィニティのサムネイルを
クリックします。
すると、豚肉に設定されていた(おそらく高めな)クリック単価が課金されます。

しかし顧客は『豚肉』を検索しているだけですので、
鹿児島インフィニティが欲しいわけではありません。
ですから、ページに来てもらった後に、ページ内で訴求をして
豚肉が気になる顧客から鹿児島インフィニティが欲しい顧客に変化してもらう必要があります。
ここについてはセールステクニックの領域ですので今回は割愛します。

一方、『鹿児島インフィニティ』と検索した顧客がいるとします。
その顧客が鹿児島インフィニティと検索し、現れた検索結果から鹿児島インフィニティの
サムネイルをクリックします。
すると、鹿児島インフィニティに設定されていた(おそらく安めな)クリック単価が課金されます。

そして、顧客は明らかに鹿児島インフィニティが気になっています。
つまり、通常は商品ページでやらなければいけない興味付けが
完了した状態でページを訪れてくれているわけです。

『豚肉』と『鹿児島インフィニティ』
二つの検索ワードにおいて、どちらの方が成約率が高いかは
考えるまでもありませんね。

まとめます。

このようにみていくと不思議なことが起こっているのが分かりますね。
豚肉というワードにおいては広告単価は高く、成約率は低い。
鹿児島インフィニティというワードにおいては広告単価は安く、成約率は高い。

そうなんです。

例外はありますが、基本的には
広告単価が低いワードの方が成約率が高い。
という現象が発生するのです。

この結果だけ聞いても感覚的には理解できないと思いますが、
今回の例え話を想像してもらえると府に落ちると思います。

もちろん、成約率が低かろうが、検索需要の高いワードはその分
大量のインプレッションを生みますから、
広告費を大量投下して成約率の低いワードをあえて回す戦略もありますし

SEOとワードの紐付けのために赤字覚悟で
単価の高いワードで広告運用することもあります。

この辺りの細かいテクニックに関してはいずれ動画にまとめます。

今回の動画の目的は『広告単価が低いほど、実は成約率が上がりやすい』
ということを覚えてもらい、
それを普段の広告運用に生かしていただくことです。

皆までは言いませんが、
この感覚で広告運用をすると独占商品を販売している方はなおのこと、
そうじゃない転売セラーにおいても大きなヒントにしていただけるはずです。

ぜひ参考にしてください^^

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