欧米を中心とした輸入ビジネスで日々の「成功したこと」「失敗談」「お役立ち情報?」などをけっこうそのまま書いています。夢はビジネスをしながら世界を旅すること。

中級コース(欧米輸入 交渉、新規登録編)4.その他、マインドなど③

【Amazon販売】競合セラーからのホールド買い占め嫌がらせ注文に対する対応策

世の中にはせっこいことをする人もいるもので。

Amazonで商品を販売していると、
色々と同業者から嫌がらせを受けることがあります。
(Amazonだからってわけでもないですが)

代表的なものをあげると・・・

・価格改定ツールを利用した刈り取り
・言いがかりのような出品取り下げ依頼
・購入して開封して返品

などなど。

そんなヒマならばもっと生産性のあることをしてくれよ。
というような嫌がらせが無くなりませんね。

今回はそんな嫌がらせの中でも結構痛い
『買い占め嫌がらせ注文』
についての対応策を記事にしようと思います。

特に、縦積みで在庫を持つ方は要チェックです。

嫌がらせ注文とは?

例えば、ある商品があり、
そのページに5人の出品者がいるとします。

各自在庫を10個ずつ持っており、
価格はそれぞれ3000円で出品していると。
仮に月に20個売れる商品ならば、
一人あたり月に4個売れる計算になります。

在庫10個に対して4個ですと、
売り切るまでに2ヶ月半を要しますから
ある出品者はそれを不満に思い、
どうにか方法はないものかと考えました。

そこで思いついたのが
『競合の商品を買い占めて、
後からキャンセルする作戦!』
です。

そうすれば、キャンセルするまでは
競合4人は在庫切れを起こしていることとなり
自分が月に20個商品を販売することができます。

簡単にいうとこれが『嫌がらせ注文』です。

しかし、普通にクレジットカードで
購入をしてしまうと、
その後商品を返送しなくてはいけなかったり
なんども同じことを行うと
アカウントが止まるリスクがあったりで
現実的ではありません。

そこで『コンビニ払い』を利用するんですね。

コンビニ払いにはいくつか方法があるのですが
基本的なフローとしては

該当商品をコンビニ払いで注文

Amazonから支払いコードが届く

その支払いコードを利用して
コンビニの自動精算機で払うか、
レシート発行後レジで支払い

その後商品が発送される

という流れです。

クレジットカード払いと何が違うかというと、
クレジット払いの場合は、
決済を以って注文確定となるのに比べて

コンビニ払いは注文を以って注文確定に
なってしまうということです。

そして、コンビニ払いの支払い期限は6日。
つまり、注文が確定してから、
6日間支払わなければその間は
その商品は『売れていること』
になってしまうわけですね。

そして、6日間支払わなければ、
そのまま注文はキャンセルとなり、
何もなかったかのように
出品が再開されます。

これを繰り返せば、理論上、
競合の出品を永遠にホールド
することができてしまうのです。
本当によく考えるよな。

ちなみに、僕は試したことがないですが、
コンビニ受け取りで代引き設定を
することも可能です。

注文後、すぐに商品がコンビニに配送され
そのコンビニで保管されます。
コンビニに行き、支払えばその場で
商品を受け取れるのですが、
これもずっと放置しておけば
キャンセル扱いになり、返送されます。
この場合の保管期限は10日。
発送返送を含めると14日程度になります。

この方法で嫌がらせ注文をしているケースも
なくはないかもしれません。

対策1 コンビニ払いを不可にする

セラーセントラル右上の『設定』内にある
『出品者アカウント情報』をクリックすると
以下の画面が表示されます。

『支払い方法の設定(コンビニ払い / 代金引換) 』
より、停止の設定をすることができます。

普通にコンビニ払いで購入してくれる
お客様も手放してしまうことになりますので
機会損失にもなりえますが、
これが嫌がらせ購入を阻止する一番確実な方法です。

この記事を書くにあたって、
試しにコンビニ払いを使ってみたのですが
以上にめんどくさいんで、これからの時代
決済の方法がどんどん簡単になりますから
そのうち使われなくなるでしょう。

そういう意味では停止しておいても
全然問題ないかも。

*ちなみに、個別商品ごとに設定することもできます。
詳しくは次の項目で。

対策2 最大注文個数制限をかける

少数しか出品していない商品であれば、
買い占められてもそこまで大きな損失ではありません。

それこそ、放っておいても良いでしょう。

しかし、縦積みしている商品を
嫌がらせ購入されるとかなりしんどいですよね。
ですから、そのような商品にだけ、
販売制限をかけるのも有効な方法です。

やり方としては、まず該当商品を
在庫管理ページにて見つけます。
『商品の詳細の編集』をクリックしましょう。

『出品情報』の項目に
『最大注文個数』を設定できる欄がありますので
ここでそれ以上購入されたら困る数を入力しましょう。

*この項目で、該当商品にだけコンビニ払いを停止することも可能です。
矢印のチェック項目を外せばOKです。

このぐらいまでやっておけば、
嫌がらせ購入の被害はかなり限定的になると思います。

なんかそのために労力を使うのは癪ですが、
しょうがないです。
大事な商品にはこのような設定をしておきましょう。

今後のこと

全てではないにしろ、
このような嫌がらせ行為を行うセラーの大多数は
『外国の方(特に中国系)』であることが多いようです。

Amazonは今、グローバル化に躍起になっていますので
海外から商品を簡単に購入できます。
この流れは今後も続いていくと思われますので、
これからさらに高度な嫌がらせができるかもしれません。
(もちろんAmazonもそこへの対応は考えているでしょうけど
ここら辺はいたちごっこですよね)

我々は常にアンテナを張って、できる予防はやるぐらいしか
することはありません。
変に付き合うと、それこそ相手の思う壺です。

できることはしっかりとやり、
あとは健全にビジネスを構築することを考えましょう。

より良い商品を仕入れるようにしたり、
販路を少しずつ拡大して行ったり、
生産的な作業はいくらでもあります。

プラスの方向で努力して欲しいと思います。

間違っても『嫌がらせする側』にならないでくださいね。
もしかしたら一時的には得するかもしれませんが、
断言しても良いですけど、そんなことしていたら
長期的な成功は無理ですからね。

嫌がらせにも負けない、強いビジネスマンを目指しましょう^^

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輸入ビジネス(個人物販)の棚卸しについてまとめてみた

こんにちは。

この時期、確定申告などで
忙しい方も多いのではないでしょうか?
(去年は暗号通貨の件もありますし)

また、確定申告の際に物販プレイヤーの頭を
悩ますのが『棚卸し』ですね。

ちょうど良いタイミングなので棚卸しについてまとめます。

僕自身は法人なので年末は棚卸しの時期じゃないのですが、
この記事を書くにあたってちょっと情報を整理してみたら
大きな勘違いをしていた部分もありましたので、
しっかり伝わるように書きたいと思います。
(あくまでも専門家ではない人間の解説です。
本当に細かく知りたい人は専門家の意見を聞きましょう)

では、いきます。

棚卸しって何?

棚卸しとは平たくいうと『在庫管理』です。
ある一定の時期に、どのぐらいの在庫を抱えているのか?
それを把握するための作業となります。

そして、その在庫から
『売上に対応する商品原価を把握する』
ことが必要です。

これをやるのが年末の棚卸しですね。

重要なポイントとしては

・販売していない商品の原価は、費用として計上できない
・棚卸し時点での在庫の『仕入原価』で計算をする
(この仕入原価には『送料』も『付随費用』として含まれます)
・棚卸しの際に残っている在庫は『資産』(棚卸資産)として計上される

 

少し難しいですよね。
解説していこうと思います。

棚卸しのややこしい部分

例えば商品を100万円分仕入れたとします。
普通に考えるとこの時点で
『100万円の費用を払った』
ことになるわけですが、
実は税務上はそのような計算をしません。

仮に、1000円で100万円分、つまり1000個の
商品を購入しているとしましょう。

その内、年内に500個の商品が売れたとします。
在庫がまだ500個残っている状態ですね。
この場合、実際は売れた500個の仕入れ値は費用として計上しますが
残っている500個分の在庫の仕入れ値は費用計上ができません。
そうです。できないのです。

では、実際にどのような計算をするかというと、
(売値を1500円としましょう)

『売上ー(仕入ー在庫)』

で計算しますので、

『750,000ー(1,000,000ー500,000)』

で、250,000円となります。

つまり、一般的に考えると、

100万円使って、売上が75万円ある。
だから、利益はマイナス25万かな?

と思っちゃいそうなところですが、
実際は、

売上75万で仕入れ値が100万円。
そして、在庫(資産)が50万円分ある。
つまり25万円得している。

という考え方をするわけです。
上記の計算をもっとシンプルにすると、

売上75万に対しての原価が50万。
だから利益が25万。

と言い換えることもできます。
(つまり売れていない部分の原価は無視されている)

これ、投資などの含み益に対しても
同じ考え方をするのですが、
そう考えると、なるほど物販の在庫も
ある意味含み益みたいなものですよね。

普通に考えるとなんか納得のいかない計算方法ですが、
(それこそ、100万仕入れて1個も売れなくても
利益はプラマイ0ということになるわけですから!)
実際はこのような計算をしないと税務上の整合性が保たれないのです。
そう言うものだと理解するようにしましょう。

それを理解した上で。
実際棚卸しでは何をするかですが、
シンプルに表すと

『年末時にある在庫を全てカウントし、
その原価の合計を算出する。
そして、その額を資産として計上する』

作業だということですね。

色々と疑問が出てくると思いますが、
気になるものから解説していきます。

仕入原価には何が含まれるのか?

例えば輸入ビジネスの場合、
仕入値に加えて『送料』『関税』『経費』
などが加わりますよね。

これらをどの範囲まで『仕入原価』と捉えれば良いのか?
非常にファジーな部分です。

これは実際色々な専門家に聞いてみても
各々微妙に回答が違うので認識次第と言ったところなのですが
僕の見解を述べておこうと思います。

まず、仕入れの際にかかる

『国内送料』『国際送料』『関税』

ですが、これらは仕入原価に『含めます』

また、納品にかかる諸経費(ダンボール代やAmazonへの郵送費)
に関しても仕入原価に『含めます』
(そういう意味ではインク代なども厳密には含めるべきなのですが
そこまでやっている人はいないでしょう)

上記項目は『含めて良い』という認識ではなくて
『含めなければいけない』です。

なぜかというと、含めるべき額を含めないということは
それすなわち在庫金額の過少申告、つまり脱税になるからです。
ただ、人によってどこまでやっているかは様々だと思います。
(ちゃんと聞き取りしたことはないです)
できるだけちゃんとやるようにしましょう。

また、逆に『含めなくて良い』費用もあります。

代表的なところでいうと
『Amazonの保管手数料』
です。

Amazonで商品を販売するために
倉庫に商品を置いておく必要がありますが、
その保管にかかる手数料は
『棚卸資産の通常の保管料、通常の保管のための保険料』
と位置付けられ、これは原価への計上を免れます。

また、例外として、
『販売のための付随費用が棚卸資産の取得価額の3%以内のとき』
は仕入原価に含めずに、経費で落とすことが可能です。
ここでいう『付随金額』とは、
先ほどの例でいうと

・国内送料
・国際送料
・関税

は除外された費用のことです。

つまりは、Amazonへの納品にかかる送料や諸経費。
これが棚卸資産の3%以内に収まる場合は、
経費として計上して良いよ。ということですね。

このルールがあるために、
納品のラベル代とかそれこそインク代、送料などは
棚卸原価に含めないで申告している人が多いと思います。

実際、3%に収まることがほとんどでしょうから、
僕もこれで良いと思っています。
(厳密には収まっているか確認が必要です)

このあたりが、結構認識が違う部分ですね。

棚卸しの計算方法

棚卸しをする最大の目的ですが、
損益計算書を作成する際に
『売上総利益』
というものを出す必要があります。

売上総利益は
売上高ー売上原価
で算出するのですが、
この『売上原価』を出すのに棚卸しが必要なわけです。

売上原価は以下の式で算出します。

期首棚卸高+当期仕入高ー期末棚卸高

ちなみに、申告1年目のみ、
期首棚卸高が0になるはずですから
当期仕入高ー期末棚卸高
の計算になります。

分かりづらいので例を出します。

2017年の1月1日に棚卸原価が200万あったとします。
2017年に合計で2000万の仕入れをしました。
そして、2017年末の棚卸原価が400万でした。

この場合
200+2000-400
で、1800万が『売上原価』にあたります。

2000万仕入れたけど、200万在庫が増えているから
実質売上に対応する原価は1800万だよね?
のような意味合いですね。

仮に、2017年に2000万の売り上げがあったとしましょう。
2000万使って2000万の売り上げがあるので、
お財布としてはトントンなのですが、
経理上は2000-1800で200万利益が出ていることになります。

決算月に、企業が急いで商品を処分する意味が
なんとなくわかると思います。

毎年決まった時期(個人なら年末)に棚卸をし、
期首と期末を照らし合わせて正確な仕入原価を
算出必要があるということですね。

理解できましたでしょうか?

輸入ビジネス(個人物販)ではどのような方法で棚卸しをするべきか?

では、棚卸しはどのようにすると良いのでしょうか?

個人でやっている規模で考えると、
やはり一番簡単なのはプライスターなどを利用し
その機能でリストを作ることでしょう。

プライスターの場合は、
商品登録時に仕入れ値を入力することができます。
そして、棚卸機能もついていますのでそれでCSVを出力し
その仕入れ値を合計すれば良いだけです。
これができると棚卸しが非常に楽です。

また、少しアナログな方法になりますが、
Amazonに商品登録をする際のSKUに、
仕入原価を入力しておく。
という方法も意外と使えます。

Amazonでも在庫レポートは取得できるのですが
問題は『原価が記載されていない』ことです。
レポートを取得して一個ずつ原価入力するのも良いですが
それではかなり時間を要します。

ですから、最初からSKUに原価を入力しておき、
それをリスト上で転記するだけの方が随分楽です。

ちなみに、商品ごとの仕入れ値って変動するじゃないですか?
為替も変わるし、売値も変わる。国際送料もその時々で
かなり変動しますよね?

年に数回仕入れるような商品ですと、
その度に微妙に仕入原価が変わりますよね。

じゃあそのどこを原価としてみれば良いのか?って話ですが
これは『直近の仕入れ』を参考にして良いです。

最終仕入原価法というやり方ですが、
これが棚卸しの基本的な計算方法です。

4月に100円、7月に90円、10月に110円
で仕入れた商品があったら、110円で申告するということです。
4月や7月分の在庫が残っていても全部110円です。

棚卸し前の在庫処分に意味はあるのか?

前述しましたが、
大手家電量販店や車屋さんなどでは
『決算セール』として、
必ず決算時期にセールをしていますよね。

色々な目的があるとは思いますが、
大きなミッションは『在庫の処分』です。

棚卸し前に在庫を処分するとどのようなメリットがあるのでしょうか?

例えば、ある店舗があって、
以下のような状況だとしましょう。

期首在庫 1000万
当期仕入 3000万
現在庫  2000万
当期売上 5000万

このまま決算を迎えると
5000-1000+3000-2000
で、3000万の利益が出ることになります。
このまま利益が残ると法人税が30%ならば900万の税を払う必要があります。

では、決算セールをして、
在庫から1000万円分、売値でも1000万売れたとしましょう。

期首在庫 1000万
当期仕入 3000万
現在庫  1000万
当期売上 6000万

6000-1000+3000-1000

この場合も、3000万の利益が出たことになります。
法人税が30%ならば900万の税を払う必要があります。

前者は売上5000万で税が900万で手残り4100万
後者は売上6000万で税が900万で手残り5100万

無理やり販売をしてしまった方が、
手残りが良くなっているように見えますね。

しかし、実際は在庫が少なくなったため、
次の年の売れ行きに影響しますし、
期首在庫が少なくなりますので、
翌年の棚卸しがキツくなります。

そうなんですよね。

結構、節税のために棚卸しの際に
在庫処分をする、という方が多いのですが
実はそれってあまり意味がないのです。

ではなぜ企業は『決算セール』を行うのか?

これは、売上アップもそうなのですが、
一番の目的は『経理上の数字を良くするため』です。

在庫として資産が多い企業は一般的に
『良くない状態』と見なされます。

一方、現金として資金を持っていて、在庫が少ない企業の方は
『良い状態』と見なされるんですね。

投資家がどう反応するかが重要だったり、
銀行からの借り入れに頼っている企業の場合は
この経理上の数字を綺麗に見せる必要があります。

ですから、僕らレベルのビジネスモデルの場合
(銀行融資を考えている方は別)
あまり棚卸しに向けて在庫処分を行うメリットはありません。

場合によっては翌年の自分の首を絞めてしまう可能性もあります。
ここはぜひご理解ください^^

法人化の一つのメリット

長くなりました。
これで最後にします。

法人化のメリットの一つに
『決算月を自由に決められる』
というものがありますね。

実はこれがかなり大きなメリットです。

前述した通り、棚卸しをするとその額が一気に資産として計上されます。
つまり、

売上ー仕入値

がベースにあって、そこに最後に

売上ー仕入値+棚卸資産

が乗っかってくる。ということです。

ですから、ある程度期末在庫の量を把握していないと
予想以上に利益が出てしまった、とか
思ったよりも赤字になってしまった。
のような状況に陥ります。

できれば、一年の利益をある程度把握して
『利益が出ているからもう少し投資をしよう』
『利益が少ないからこの投資は来期に回そう』
などと戦略を練りたいわけですね。

しかし、棚卸しが年末にかぶってしまうと
(個人の場合は年末が原則です)
1年を通して一番予測のしにくい時期に、
棚卸し額を予想しないといけないことになります。

どうなるかわからない時期ですので、
利益がいくら余るとかも判断しづらいわけです。
そのため、投資すべきだったのに資金を余らせてしまった。
などのことが起こり得るんですよね。

物販の会社の決算が
2、3月

8、9月
に多いのはそういう理由です。

なるべく売れ行きがおとなしい月に決算を持っていき、
予測を立てながら投資ができる様にする。
そのために決算月を設定しているわけですね。
(実際、うちの会社も8月決算です)

ぜひ法人化の際の参考にしてください^^

 

いかがでしたでしょうか?

棚卸しの際に疑問に思いそうなことを
まとめてみました。

冒頭に書いた通り、細かいことはググってください。
ただ、ここで書いたことぐらいは何と無くでも
把握しておくと良いと思います。

税理士さんにお願いなどをしている場合は、
棚卸し額さえ出せば、あとはやってくれるわけですが
実際に何をしているのか?ぐらいはわかっておいた方が良いですからね。

少しでも参考になれば嬉しいです!

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物販の交渉の際に持たない方が良い固定観念

今まで、数え切れないぐらい
今まさに交渉に取り組んでいる人の悩みや成功談を
聞いてきました。

そんな中で、色々と共通点とか違いが見えてくるのですが
今回はそんな中でも特に色濃く違いがある
『交渉の際に持たない方が良い固定観念』について記事にします。

きっと参考になるはずなので、
ぜひ最後までご覧ください。

交渉は断られてからが勝負の弊害

最近あらゆるところで書いていますが
交渉は断られてからが勝負です。

営業などでも同じですが、
最初の断りで毎回諦めていたら
ほとんど契約を取ることができませんよね。

何も、嫌がっている相手に粘着するわけではありません。
普通に交渉のテーブルでしかるべき交渉をするだけです。

でも、慣れていないとそれができなかったりするのです。

もしかしたら『断られてからが勝負』
と言う言葉自体、良くないかもしれません。

だって『断られた』と言う感覚も人それぞれですからね。

「小売業者には卸していないんです」
「Amazonで販売している人には売れない」
「8掛けでしか卸さないよ」

このような相手からのアクションを
『断られた』と認識してしまう方も少なくないはず。

これ、断られてないですからね。

こちらのアクションに対して、
単に向こうの条件が返ってきただけです。

むしろ、条件を提示してくれているので
非常に良い流れと言えます。

と感じる人もいれば

あぁ、拒否されちゃった

と感じる人もいるわけです。

ここ!!
ここの差です!

『断られてからが勝負』ってことは
すっごく大げさに言うと、

ファーストコンタクト

相手から条件が出される

そこに対してこちらの要望を伝える

それに対してアクションがある

それの繰り返し

それでもどうやっても無理だよ

 

この『それでもどうやっても無理だよ』
が断りです。

なので、ここに対してさらにどうアプローチするか?
が問われているレベルということなんです。

具体例を挙げると

御社の商品を扱いたい!

会社情報教えて

うちの会社情報これ!

あー、小売には卸してないんだよね

そうなんだ!なんでですか?量の問題?

まぁそうだね。ある程度の規模ないと。

じゃあある程度の規模買えば良いってことだよね?
どのぐらい?

最低でも1000個だよ。

それはきつい!!せめて100個はダメなの?

それだと話にならないね

 

で、1ストロークです。

ここまできて、更にどう攻めるかって話なわけです。

こう考えると

「小売業者には卸していないんです」
「Amazonで販売している人には売れない」
「8掛けでしか卸さないよ」

で諦めていたら
何やっているのかわからないレベルだ。
って思いませんか?

そうなんです。
ここでしている話って、テクニックの問題じゃないのです。
考え方、捉え方の問題なのです。

またマインド話か、と言われそうなのですが、
少なくとも交渉や営業はマインドです。
テクニックなどはマインドがあって初めて必要なもので
それがないならいくらテクニック勉強しても無意味です。

だから、まずはその捉え方を身につける、
それに慣れることが重要なのですよ。

これが自然にできる人はいわゆる天性の陽キャなので
まぁそれは良いとして、
ほとんどの人は自然にはできないわけですよ。
だから意識してやらないといけない。
意識しないと何件交渉しても成長しません。
(しないというと語弊がありますね。成長遅いです)

ですから、この記事ではその辺りを意識できるように、
捨てて欲しい感覚を3つ紹介します。

ぜひ、心がけてみてください。

今の状態じゃ無理だろう

法人じゃないから、
Amazonしか販路ないから、
資金力乏しいから、
売上まだ少ないから、

交渉するにあたって、
いろんなネックってありますよね。

当然、持っている条件が良ければ良いほど
交渉の成約率は高まります。

でも、それと『交渉が取れない』はイコールではありません。

なので、今の状況がどうだから無理なんじゃないか?
的な考え方は一切捨て去るべきです。
(もちろん条件良くしていく努力は大事ですよ)

『無理だろう』ってのはこちらが勝手に判断しているだけです。
無理かどうかは相手が判断することですから、
自己判断になんの意味もないですね。

その『無理かどうか?』を確かめるために交渉してるわけじゃないですか。
最初から無理だと思うなら、交渉しない方が良いわけで。
だから、仮に最初の反応で自分の状況の足りなさを突かれたとしても
それで諦めないでください。

現状況で取り扱う方法はないのか?

それをちゃんと模索しましょう。

恋愛とかでも『どうせ自分なんて・・・』って思っていたら
本来よりも成約率が悪くなるわけで、
変に自信をなくさない方が良いです。
堂々行くのです。

これ以上は無理だろう

これも悪しき自己判断です。

前項と同じように『これ以上無理』ってのは先方が決めることです。
こちらで判断することではありません。

色々な人の話を聞いていても
『これ以上無理だろう』ってところから
更に交渉して良い条件もらった。

なんてケースは星の数ほどあります。

他の人がやっていないことをやればやるほど
良い商品、良い仕入先と出会える確率が高くなるわけです。

であれば『これ以上無理かも』ってところから
更に交渉して取引ができれば
他の人はそこまでできていない可能性があるわけで
むしろ美味しい取引になる可能性がありますよね。

常に今以上の可能性があると思って取り組みましょう。

相手に迷惑だろう

多分、これが一番交渉の勢いを削いでるんじゃないかな?
少し日本人的な考え方というか、
僕自身も何においてもこうやって考えちゃう人間です。
(レストランで髪の毛入っていても絶対に指摘しない)

こんなにしつこく交渉したら相手も面倒だろう。
しつこい客だなと思われたらどうしよう。
怒られるかも。

などと思ってしまい、
なかなか深くまで突っ込めない。
って経験ある方は多いはず。

でも、これも交渉においてはダメです。
ダメダメです。
(自分への戒め)

そもそも、物販での交渉の場合、
相手にボランティアをお願いしているわけではありません。

なんなら、本来は卸す側が『商品買ってくださいよー』と
営業するのが普通なわけで、
元々は商品を買いたいって交渉されるのは
企業にとって喜ばしいことなはずです。

そして、実際に取引が始まれば、
当然先方は利益の出る値段で商品を卸しますし
こちらはまた利益の出る値段で販売するので
WIN-WINな関係のはずなのです。

だから、迷惑なんてことはない。
これは間違いないです。

多分、交渉を『わがまま』だと捉えちゃうのが良くないですね。
駄々こねているみたいな。

交渉はお互いの条件のすり合わせです。
当然向こうにも条件があって、こちらにもある。
その妥協点を見出すための作業じゃないですか。

そこに対して真剣になることに
なんの違和感があるというのでしょう。

そんなもんはない!

むしろ、ちゃんとこちらの条件を伝えて、
正々堂々とすり合わせをするのが正しいです。

仕入れさせて!→条件はこんなだよ→返信せず

みたいな流れこそ、まさに迷惑じゃないですか。

取り扱えば、きっと先方のメリットにもなる。
そういう精神でパキッと取り組むのが吉です。

やり方じゃなくて意識を変える必要がある

いかがでしたでしょうか?

確かに、心構え以外にも必要なものは沢山あります。

商品選定、交渉のアプローチ法、状況作り、販売手法。

でも、それらの根幹にあるのはやっぱり『意識』です。

心構えや意識が変わらないと
どんなに素晴らしいテクニックがあっても効果に繋がりません。
これは営業職のときに痛いぐらい経験しました。

どうしても、自己主張することに慣れていない方が多いので
最初は無理してやる必要があると思いますが、
そもそもビジネスやるなら自己主張は必要です。

自分が望んでいることをちゃんと伝える(物販の交渉以外でもそう)
その上で堂々と条件のすり合わせをする。
そのほうがどんな場合においても気持ち良いわけですよ。結果的に。

余談になりますが、これ、リピート仕入れとかのときもそうですよ。
最初は利益出てたけど、最近は値下がりしちゃって利益でない。
このメーカーからはリピートできないなもう。
で終わっているケースないですか?

そういう場合もメーカーに

『市場価格が下がっちゃってしんどいです〜
もっと安くならないですか??』

と一言でも伝えているかどうか?

メーカー側から見ると、
『取引をなんとか続けたいと思ってくれている企業』
に見えるわけで、そっちの方が気持ち良いんですよ。

僕の感覚的に、それなりに交渉で結果を出すためには
意識が8割だと思ってます。
ここさえできちゃえばほとんど結果出ます。
(でもそれが難しくもあるのだけれども)

ぜひ、今回の記事の内容も
しっかりと心に留めてみてください^^

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